こんにちは。
本日も時計バンクを訪れていただきありがとうございます。
さて、今日は時計の王様「ロレックス」について、記事を書きたいと思います。
何で「王様なの?」と思いますよね?
今日は「そもそもロレックスはなぜ、王様と呼ばれるのか?」という最大の謎?に迫っていきたいわけです。
もちろん時計バンクは、時計の査定を日々めまぐるしく行っているので、その辺を順を追ってお話しときたいということでもありますけどね。
そして、実はここに査定のポイントや、相場の動きのヒントも隠されているわけです。
最強の素材「904Lステンレススチール」とは?
今から30年前の1985年に遡りますが、ロレックスはケースやブレスレットに「904Lステンレススチール」という素材を採用しました。
現在のロレックスを語る上で、この素材抜きには語れないわけです、はい。
ひとことで言うと、904Lというのは、一般のステンレススチールに比べて、クロムの含有量が高い。
そしてクロムの含有量が多いと、
1)腐食しにくい
2)堅牢性が高い
3)耐久性に非常に優れている
と言った点がメリットとして上げられます。
通常のステンレススチールの時計よりも、頑丈で、腐食に強くて、まさに「最強の素材」なわけです。
なぜロレックスは904Lステンレススチールなの?
じゃあ、「どの時計屋さんも904Lステンレススチールを使えばいいじゃないか?!」と言いたくなるのが常なのですが、そうは問屋が卸しません。
最強なだけに「加工が大変!!!!」なわけです。
まさに堅い、強い、無敵!
そう、これぞ最強。
というわけで、そもそも904Lスチールは「科学産業分野」で使われる素材であり、時計分野において採用できたのは世界広しといえども「ロレックスのみ」というわけです。
ロレックスは実はスイス最大規模の金加工メーカー?!
さらにこれでもか!という話。
これは知らない人も多いのですが、904Lステンレススチールを加工できるロレックスは、実はスイス最大規模の金の加工メーカーでもあります。だからこそ、904Lステンレススチールの加工もできる、というのも納得ですね。
私は質屋も経営していますから、ちょっと詳しい世界の話なんですけども、つまりですね、
18金などの合金を内製できる唯一のマニュファクチュールであるのです。
そして、その凄い会社であるロレックスが開発したのが2007年に発表されたエバーローズゴールドといわれる合金で、18金のピンクゴールドに更にプラチナを配合させ、独自の色合いと退色防止技術を施し、特許も取得しています。
つまり素材と加工技術が王様の所以なのです。
スイスに於いて国内トップクラスの金属加工メーカーで、ゴールド合金の内製まで出来るマニュファクチュールであるロレックスが、他の追随を許さない904Lステンレススチールをケースやバンドに採用している、という事実。
この部分だけを持ってしても、ロレックスが王様でない理由はないわけですね。
でも、ロレックスという時計を構成しているのはもちろん素材だけではないわけです。
次回は「その技術を持って創りだすケース」について、書いていきたいと思います。

MasakiHattori

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