PATEK PHILIPPE(パテックフィリップ)といえばスイス時計界の頂点に立つ超名門。ジュネーブ屈指の老舗として、名実ともに世界最高の時計と評価されていることは間違いありません。「いつかはパテックフィリップを腕に…!」と私も日々仕事に励んでいます。
本日はそのパテックフィリップについてです。
雲上ブランドの定番
桁外れのコレクションが多いパテックフィリップですが、ベーシックであり初心者にもおすすめできるのモデルもあります。
カラトラバ
ドレス系の完成形。デザインも機能もシンプルで、
洗練されたラウンドフォルムが一流のエレガンスを漂わせています。
ノーチラス
時代を経ても色あせない綺麗なオクタゴンフォルム。
シースルーバックからはムーブメントの精密な動きを楽しめます。
アクアノートラージ
ノーチラスのマリン系として登場。スポーツ&エレガンスを具現化した
八角形ケースはスーツにも相性が良いです。
“芸術品”と言っても過言ではない
時計業界では“マニュファクチュール”という言葉がよく登場します。“マニュファクチャール”とは“自社一貫生産”のこと。外装のデザインだけでなくムーブメントも自社で製造しているという意味です。
パテックフィリップもこのマニュファクチャールなのですが、他の高級時計よりもひと手間もふた手間もかけてつくられています。例えばカラトラバの場合、ムーブメントの部品ひとつひとつを綺麗に手作業で面取りするなど、気の遠くなるような作業工程を経て完成しています。ベーシックなモデルにおいても仕上げの手抜きは一切感じられません。文字盤一つとっても吸い込まれるような美しさがあります。
また、生産終了から10年20年経つと修理を受け付けてくれない高級メーカーもありますが、パテックフィリップの場合、製造後100年を越すような自社製品の修理も受け付けています。創業時からの設計図や工具だけでなく、人的財産も永きにわたって継承されている証拠です。
ここまで行くと時計自体の性能だけでなく、芸術品としての価値にお金を払っていると言ってもいいのかもしれません。
PPシール
パテックフィリップは2009年に独自の品質規格「PPシール」を導入しました。全ての機械式時計のムーブメントにはPPシールが刻印され、経営者であるスターン親子がその品質を保証しています。品質を徹底することもまた、パテックフィリップが最高峰であり続ける理由のひとつなのです。
パテックフィリップは創業から現代に至るまで、“世界最高の時計を作る”という企業哲学を貫いており、“一生受け継がれる、最高峰の時計”というブランドイメージを構築することに成功しています。それでもなお飽くなき追求をするパテックフィリップ。
時計好きの憧れをかきたててやまないブランドですね。
鑑定士 錦戸でした。